ABSCIF会員の活動紹介

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本ページでは,会員の様々な業績(著作,マスコミで紹介,授章等)を紹介していきます.
 

ABSCIF会員の執筆書籍

ラカン 患者との対話
症例ジェラール、エディプスを超えて

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小林 芳樹 編訳
2006年給費留学生 | パリ第8大学留学
精神科医 | ラカン派精神分析家

出版:人文書院,2014年10月

http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b181580.html

唯一残るラカンによる臨床現場のドキュメント

1976年2月、精神科医ジャック・ラカンはパリのサンタンヌ病院において、患者ジェラールと対話する。本書はその貴重な記録の、初めての邦訳である。ラカンによる具体的な臨床の手つきが伝わるとともに、自閉症との鑑別が重要な現代の軽症化精神病(普通精神病)に対するラカン派精神分析の原点が示される、生々しいドキュメント。十全な解説を施し、ラカン思想への入門としても最適。

「仔細に見ると、古典的理論によって記述された臨床研究は、問題を議論し尽くしていないことが判ります。いつだったか忘れましたが、一か月半前だったか、このような感じで一人を診察しましたが、その人はフロイト的な精神病でした。今日のジェラールは、ラカン的な精神病、まさにその典型でした。押し寄せる声、想像界、象徴界、現実界。(中略)繰り返します。それでも今日の症例は、今まで記述されたことのない、シャスランのような優秀な臨床家たちの研究にさえ見出せなかったタイプのものであるということを。」(本書より)

人文書院サイトより引用

パリの街並みと暮らし
知られざる魅力

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マリー ル・ゴアジウ 著/リズ エルツォーグ 絵・写真/前島 美知子 訳
2005年給費留学生 | パリ国立工芸学院
都市計画,歴史遺産

出版:西村書店,2013年10月

http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/3145

パリの統一された街並みと、実はさまざまな形態がある屋根、テラス、窓、玄関ホール、道行く人々の目を惹く彫刻や大扉、中庭、昔ながらのお店、アーケード、メトロ、緑豊かな公園、セーヌ河岸、かつての王権を偲ばせる象徴的な広場やモニュメント、等々……。
本書は、パリジャンの生活と切り離すことのできない、パリの街並みや建築、日々の暮らしのさまざまな要素を取り上げ、その歴史や成り立ちを解き明かしています。

具体的な史実やかつての文学作品における記述の検討等、参考書としても充分に使用できるしっかりした内容でありながら、写真やイラストが多く文体もやわらかいため、広くいろいろな方々に気軽に楽しんでいただけます。

魅力の尽きないパリについての、隠れた知識を増やしていただけるものと確信しています。

ぼくは建築家 ヤング・フランク

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フランク・ビバ 作/まえじま みちこ、ばん しげる 訳
2005年給費留学生 | パリ国立工芸学院
都市計画,歴史遺産

出版:西村書店,2015年2月

http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/3275

『建築家って、建物しかつくらないの?』『ビルはまっすぐじゃないといけないの?』『ひとつの街全体をいっぺんにつくることはできないの?』

建築家きどりの男の子が、ちょっと頭のかたい建築家であるおじいさんと一緒にニューヨークのMoMAを訪れ、自由な発想でデザインに取り組んできたさまざまな建築家の作品に触れて、建築家という職業についての疑問に対する答えを見つけながら学んでいくお話です。

子供はもちろん、建築やデザインに興味のある大人にも、もう一度建築家という職業について考えるきっかけを与えてくれる絵本です。
なお、本日本語版は、元教授と元教え子の関係にある、建築家 坂 茂と、在パリの建築史研究者 前島 美知子の数ヶ月にわたる恊働作業で完成させたものです。