ABSCIFについて

ABSCIFについて

科学部門フランス政府給費留学生の会(ABSCIF) は,フランス政府の招聘により留学した自然科学分野の研究者の集まりです.日本人を対象とした給費留学制度は1931年に始まりましたが,当初,科学部門給費留学生は大使館文化部で留学生試験を受けていました.

1968年,フランス大使館に科学部(現在の科学技術部)が設置されたのを契機として,当時の科学参事官 Marc DUPUIS 氏は,自然科学系各領域の日仏関連学会とそれらの会長(舟久保煕康,林節男,菊池真一,本多健一,小林龍男,坂井光夫氏) の協力を得て,本会を1979年12月に発足させました.

ABSCIFは,自然科学分野での日仏間の親善に寄与すること,あわせて会員間の親睦を深めることを目的としており,シンポジウムや会議を開催し,研究者,エンジニア,在日フランス人留学生との間の交流をしています.

本会は,現在,1968年留学の旧給費生を筆頭に2010年留学生まで,1080余名の会員で構成されており,会員は研究者やエンジニアとして,科学技術のあらゆる分野で全国の大学,国公立研究所,官庁,民間企業等で活躍しています.初代会長は1969年留学の村松祐治(金属工学)です.

現在,会員の中には,フランス留学時とは逆の立場で,フランスからの研修生や留学生を受け入れている人も増えています.

ABSCIFの会員はまた,日仏間のシンポジウムを開催することで中核的な役割を果たしています.たとえばABSCIFは,在日フランス大使館科学技術部や他の日仏関連学会団体との密接な協力関係のもと,Japanese French Research(JFR)に参加し,フランス語を話す若手の日本人研究者に研究発表の場を提供しています.